ランサーズで施策検討する際に利用している企画書フォーマット
私が勤務しているランサーズでは、施策検討の際に、ディレクター陣で共通のフォーマットを利用して企画ドキュメントを作成しています。
最近、どうやって施策検討しているのか聞かれることが増えてきたので、フォーマットをご紹介させていただきます。
ちなみにドキュメントはコンフルエンスにまとめています。
なぜ企画フォーマットを用意するのか
誰が書いても一定の品質を保てるように
施策を検討する際には、押さえるべきポイントがあり、それらを漏れなく検討することが重要です。
フォーマットを用意して、各項目を埋めてもらうことで、抜け漏れを防ぐことができるようになります。
また、入社直後のディレクターでも、フォーマットに沿って書くことで、最低限のレベルを担保することができますし、学習しやすいという効果があります。
レビュアの負荷軽減
毎回違うフォーマットだと、レビューする側に理解の負荷が発生します。
フォーマットを統一しておくことで、少なくとも項目や流れは変わらないので、確認しやすいというメリットが生まれます。
企画書の項目
概要
施策内容を5W1Hで端的に説明します。
レビュアやエンジニア・デザイナが、ぱっと見でこの企画を理解できるようにすることが目的です。
背景/目的
その施策を企画するに至った背景や達成したい目的。
ターゲットユーザを想定し、誰の何の課題を解決するのかを書く。
現状の課題
現状の課題を、ユーザ目線、運営目線など多面的に列挙する。
解決策
現状の課題を解決する方法。これが施策内容となります。
複数案出し、メリデメや効果工数などの評価軸で絞っていきます。
ターゲットKPIと目標値・撤退ライン
ターゲットKPIを明確にし、現在値、目標値、撤退ラインを決める。
撤退ラインを決めておくことが重要で、その数値を下回ったら、思い切って戻すことを決めておく。
取得方法(SQLクエリやGAのリンク)やモニタリングシート(スプレッドシート等のURL)も記載しておきます。
参考サービス調査
似ている施策が他のサービスにあれば、サービス名とキャプチャ・仕様などをまとめる。
いかに多くのサービスや引き出しがあるか、ディレクターの知識の見せ所。
UI
ワイヤを添付
仕様
仕様をテキストで記述。ワイヤ内に吹き出しなどで記述しても可。
デザイン
ワイヤから作成したデザイナカンプを添付。いきなりプロトタイプ作成の場合はなくても良い。
リリース後プロモーション
リリース後のユーザ告知方法や、効果を最大化するためのプロモーション方法を記述。
告知に当たっての必要な関係部署への連携も意識しておく。
他部署連携
ユーザサポートや広報など、事前連絡が必要な部署と連絡内容を記述。
スケジュール
小さい施策であれば箇条書きで日付とマイルストンをドキュメント内に書く。
大きめの施策の場合は、スプレッドシートで線表などを作成してリンクを貼る。
体制
施策に必要な役割と担当者を記述。
過去の関連施策(あれば)
過去に実施した関連施策があれば記述。
実施効果や、やめた場合はその理由など背景があると良い。
将来的な追加機能/発展
今後の追加機能実装や、効果が出ない時のバックアッププランなどを記述。
未経験でもサービスの企画ができるようになります!
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