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ランサーズで実践しているWebサービスの企画プロセス ~情報収集編~

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Webサービスを企画するにあたって必要な作業を、数記事にわたって書いていきたいと思います。

まずは情報収集からです。情報が不足していたり誤っていたりすると、後々の工程に影響が出ますので、重要な作業となります。

情報の発生元別に、内部情報・外部情報に大別してご説明します。

内部情報

内部情報とは、サービスや社内から取得できる情報で、外部から取得できない情報です。

全社方針

ビジョンや経営戦略、事業戦略のことを指します。いかなる新サービス、新機能をつくるときでも、これはビジョンに沿っているのか?ユーザのためになるか?今の全社戦略に沿っているか?は常に確認します。

仮説

収集する情報というよりは、自分で持っている考えです。サービスを運営していて感じている課題やその原因に対する仮説です。長くサービスに触れていると肌感覚で分かるものがあり、概ねあっているのでは?と思っています。

データ

アクセスログやサービスKPI、ヒートマップといった定量的に計測可能な指標です。(きちんと取得できていれば)データは嘘をつきません。圧倒的な信頼性を持つデータをしっかり計測し、企画の根拠にすることは重要です。

顧客の声

良いUXにおいて、サービスの主体はユーザです。たとえ母数が1人だとしても、ユーザが感じていることを真摯に受けとめ、企画に盛り込むことはユーザ第一主義の観点から重視しています。

実際のサービス企画においては、仮説を検証するために、データや顧客の声を参照するという順番を取っています。仮説なくデータや顧客の声をみると、量が多すぎて時間がかかりすぎるので、ある程度仮説をもって絞り込んで調査しています。

外部情報

外部情報とは、インターネット、書籍、ヒアリング等によって取得され、誰でも取得可能な情報を指します。

Webトレンド

Webサービスなので、Webのトレンドの影響を大きく受けます。例えば、SEOGoogleアルゴリズム)やビジネスモデル、要素技術、デバイスの遷移、インターネット利用動向などが含まれます。

他サービス

サービスを創るにあたって、既存のサービスをみることはとても大切です。

急成長中のイケてるサービス

急成長しているサービス、デザインや技術など何かに尖ってクオリティが高いサービスは参考になります。最近では、AirbnbやFancyといった海外サービスをよくみています。

長く人気サービスの地位を保っているサービス

多くのWebサービスが生み出されている中で、長くユーザを惹きつけるサービスには理由があります。長期間運営されていることで、データをベースにしたPDCAが回っており、色々試した結果今に落ち着いた、ということがあるかと思います。
リクルートさんのサービスや価格.com食べログ等をよくみています。


以上となります。


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